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こわい絵本 1.

絵本特集のムックや雑誌というと知っているものが大半で新鮮味がないものとばかり思っていたけれど、ひとつとてもおもしろいのを見付けて欲しい絵本がぐっと増えたのでここにメモします。

そのムックとは平凡社の「こわい絵本: おとなと子どものファンタジー 」。2015年発行です。
[こわい昔話と童話][おばけと妖怪大集合][奇妙な世界][死を思う][日常のシュール][ちょっと残酷]に分けて80冊近くの絵本が紹介されています。しかも各絵本の特徴的な見開き一頁を必ず取り上げて写真を載せてくれているので、わかりやすい。

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新しめの絵本と盛りだくさんの”一時停止ページ”について

子らのために買う絵本を選ぶとき、まずは自分が小さなころ気に入っていたものから買っていたため、どうも古めのものに偏るので、時折ムックなどが出版されると読んで新しい絵本について調べたりします。もちろん名作絵本、定番絵本などはたっくさんあってそれらも集めきれていないのですが…
(例:「こんとあき」「三びきのやぎのがらがらどん」「ぐりとぐら」「てぶくろ」「とらたとゆき」などなど…)

最近買った絵本のなかに「ノラネコぐんだん パンこうじょう」があります。

これは白泉社の雑誌kodomoeの先8月号に付録で付いていた『ノラネコぐんだん そらをとぶ』が可愛らしくて爆発もあって(?!)私が気に入ったのでいそいそと購入したもの(ふろくは小さい冊子だったので物足りず…”まんまと”感ありますがよし!)。こちらも爆発とごめんなさいの流れがありお決まりのようです。そこまでの盛り上げかたがうまくて、且つ途中に”お話を一時停止してじっくり楽しむこともできるような、ものが沢山描き込まれたページ”(※1)も必ずあり、ここで常に集団行動をしているノラネコぐんだんがばらついておもしろかったりもします。ただ、ノラネコぐんだんはグッズ化もかなりされているようだけれど、上の子は物語を楽しんでいるだけでぐんだんに思い入れはないようす。

※1 例えば『だるまちゃんとかみなりちゃん』の”かみなりまち”のようすや『14ひきのあさごはん』の食卓、『いそがしいよる』でばばばあちゃんが全部外に出してしまった家財道具など、複数のキャラクターやものがページにぎっしりと描いてあり、これはなに?どれがいちばんすき?あっここでこんなことしてるよ!など考えて会話しながらそこに暫く留まることのできるようなページのこと。

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こういうとこです。かわいい。(そして親の食欲がうかがえるページセレクト)

買ってとても良かった、近年出た絵本は

  • “かおノート”で有名なtupera tuperaの『いろいろバス』
  • 『パクシ』や『年をとった鰐』などの短編を手がけた山村浩二による『ながいでしょ りっぱでしょ』
  • うま絵とへた絵のバランスがすばらしい『セーラーとペッカ、町へいく』
  • 湯船に入るときの”じょろろーん!”などワニらしい擬音が沢山で楽しい『わにわにのおふろ』

など。

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『いろいろばす』にも件の一時停止ページがあります。というかここはクライマックスで他のところはもっとバスなど大きいです。読むだけでなく教材的にも使えそうな絵本。

tupera tuperaはいろんな紙を使った切り絵が味わい深くきれいで、『おばけだじょ』も色かたちがパッキリしていて楽しいです。「おばけだじょ」→「おばけだじょ?」→「おばけじゃないじょ」… とシンプルに展開していくのですが、だからこそ朗読の難しさを感じるものでもあります。わにわにはシリーズになっているので他のも集めたいくらい気に入っています。わにのハンドパペットと一緒に私の父が贈ってくれました。

絵本ナビで試し読みできるものもあります。

nr1

 

 

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長男のやきもち

2歳の長男に弟が産まれたとき、
彼は絶対にやきもちをやくだろう、と思っていた。
ところが拍子抜けするほどしなかった。
なんだか不思議なかわいい生き物がいる、
という具合で、ほおを手でそっと挟んでみたり
微笑みかけたりするものだから、私は
これはちょっと失礼な予想をしてしまっていたのかしらん、と思った。

ただ、一度、彼と遊んでいるときに赤ちゃんの弟が
隣室で泣いてしまって、
フォローなしにすぐスッと立って見に行ってしまったら
彼は私を追いかけるのを暫く我慢していたらしくて(夫が見ていた)、
そういうことを続けないようにしなくてはと反省した。
(でも、その後も気づかないうちに何度もしてしまっていると思う。ごめん。)
多少、予想していた”怒り”のほうではなく
“泣き虫化する”ほうにやきもちのベクトルがいっているのかも知れない、
それは最近もそうなので、一対一でちゃんと顔を見て話す、遊ぶ、
という時間を意識して持つのが
対処策(というと冷酷な感じがするけれど)として有効なのは分かっているし、
育児書的にはお兄ちゃんケアの常識だけれど…
お世話に追われたり自分のことに時間をさいてしまって、
あまり一緒に遊んでいないので良くないな。
これも反省。お盆休みにはもっとちゃんと遊ぼう。

最近では下の子も大きくなり(1歳半くらい)、小走りもできるようになり
ふたりでよく追いかけっこをしていて、賑々しい。
一緒に踊ったり、一つの座椅子に収まっていたり、
ものを取り合ったりもする。
長男は、次男のことを、必ずひとつづきで
「〇〇くんおーとと(“弟”の意)」と呼ぶのだが、
道行く人にも「〇〇くんおーととだよ」と紹介して歩いていて、
「(…???)」という顔をされているのがかわいい。
子というのは一人だと、より物静かに育つのだろうけど
まあこれからも元気に仲良くしてくれたらいいかなーと思う。

私も夫も歳がとても近い兄弟はいないので
けんかはどの程度で仲裁したらいいのかな…?などと
作戦会議を開きながら、見守っている。
けんかはあまりしない、というかまだ兄のほうが
力も知恵もある故にけんかできないので、
親としては「おーおーやれやれー」と応援(?)できるくらい
力が対等になってくれるといいなと勝手に思っている。
服や靴からすると年齢は2歳差なれど
体格差は1歳差まで追いついてきている(!)ので、
がんばれお兄ちゃん。越されるぞ〜。

いま長男のお気に入りは本だと「のろまなローラー」やのりものずかん、
映像だとトミカ、おもちゃも車。ぶれない。
次男は保育園でもらってきた歯磨きややさいの絵本、
映像はリズミカルな音楽がついているもの(踊る)と
動物の絵がいないいないばあをするもの、
おもちゃはなにかしらの…容器…?が好き。
鞄状のものを腕に下げてぷりぷり振りながら歩いている姿がよく目撃されている。

これから、ここでは買って良かったものや絵本の記録をしていきたいと思う。
あとは、観察記になるかと思う。

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子育てについて.

我が家にはいま
2013年生まれ3歳と2015年生まれ1歳の男児がいる。

お絵描きだと、兄は丸と線で顔が描けるくらい。
弟はクレヨンを渡してもまだほじるのに一生懸命になっちゃうくらい。

子どもたちについて思うことをすこし。

妊娠について

妊婦の体験はほんとうにおもしろかった。
脚が攣りやすいのと自転車に乗れないのは不便だったけれど、
運よく悪阻が軽かったので、
よく食べよく眠る(※妊娠前と同じ)うちに二人とも大きく成長した。

お腹が大きくなってからよりも、妊娠してすぐのほうが不安があった。
安定期まではやはりとても弱いうえに、”特に考えられる理由がなくても
流れる”という恐ろしい話を聞いたので、こわごわ過ごした。

立ち仕事を続けていたら、ある日のお昼ころにポコリと動いて、
胎動だと確信が持てたとき物凄く安心したのが印象的だった。
それからも勤務中の胎動を楽しんで過ごした。
エイリアン感があるというか、自分ではないものが胃の下で
うごめいていると、私はもちろん彼を守る側の立場ではあるのだけれど
安心するような心持ちだった。

臨月まで仕事は続けた。

出産について

二人ともスピード安産だった。
3時間くらい。
ラッキーだったと思う。
しかし、痛いは痛かった。

よく映画などで歯を食いしばって叫ばないように拷問を耐える、という
シーンがあるけれど、あんなのは私は絶対に無理だということが
分かった。絶対に即叫ぶ。
でもあまり叫んでいると下半身に力が入らないとか
呼吸に集中しないと酸素が子にまわらないとかで、めちゃくちゃ痛い中
“叫ぶのを我慢し呼吸に集中し、力む”という
けっこう複雑なことをしなくてはいけなくて
困惑した(たぶんあまりできていなかったと思う)。

二人目のときは、お兄ちゃんを家でみるため
前回背中をさすったり側にいてくれた夫がいなくてすこし心細かったが
陣痛が来てからひとりタクシーで向かい、「陣痛のようですー」と
入院した。分娩台に上がってからが辛さの本番かと思いきや、
振り返ると”上がってから”はジェットコースターのようなので
精神的に一番辛いのは”分娩室前”の控え室で蹲って
陣痛の感覚が狭まってくるのをじわじわ待つ時間だった。
宇宙のことを考えて気を紛らわせた。
グーグルアースの要領で自分からどんどんズームアウトしていって、
地球からも遠ざかって、完全な静寂。悠久。私は無。
というふうに(どういうふうにだ)。

産まれてから

長男を産んでからはいろいろと初めてのことが多く、
買う物も多く、大変だったけれど、そのぶん次男のときは
精神的にも物資的にもかなり楽だ。
ただし荷物はさらにわさわさし、
長男が走っていかないようにしながら次男のカートを押すなど
やはり物理的にはちょっと大変。
でもそれを補って余りあるほどに、性格の違いを始め
(優劣ではなくて単純に)違う部分ばかりで見ていて楽しい。

兄:やさしい、几帳面、気が弱い、ちょっとお調子者、にこにこ人なつこい
弟:淡々としている、怒ると激しい、気が強い、やや警戒心が強い、しかめ面

弟のしかめ面は生まれつき。平常でちょっと怒っているみたいに見える。
二人ともそこまで物に執着せず諦めがわりとよいのが
親からすると意外…(えっもういいの?となる)。
リアクションや好みもこれから更に違ってきそう。

いま模索中なのは二人まとめて絵本を読み聞かせるときの良い塩梅と、
園から帰宅後のスムーズな晩ごはんへの移行準備・手順。

ここには良かった遊び場やお店、おもちゃ、絵本などについてメモしていきたいと思う。

 

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