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“LA LA LAND”のクライマックスについて

 

※ねたばれなど関係のない映画ではありますけれど、一応ねたばれ的な感想になります

LA LA LAND(『ラ・ラ・ランド』)のクライマックスのところ、
これでもかと続くので私はもうやめてくれ…!と苦しくなった。
ミュージカル(映画)は虚構がすごいから
好きとか嫌いとかあるけれどもともかく、
はじめのシーンは私達の世界と繋がりを持っていて、
はじめのシーンにふさわしくこちらを誘ってのりのりにさせるものだったけれど、
クライマックスはそれまで積んできた話とより増したカラフルさ、わざとらしいセット、絶え間なく続く音楽、笑顔(=幸福!幸福!すべてがうまくいっている!)で虚構味を増した演出になっていて、
ビョークの”Bachelorette”(ミシェル・ゴンドリー)のPVのように
ひとレイヤー向こうに演者がいて明らかに嘘だと分かる、分かるけれども止められないという
妄想・虚構の残酷さが1500人以上を使って撮影されたというあのシーンに集約されていて、
楽しそうだからこそ悲しくて悲しくて、ぜんぜん楽しくなくて、それを乗り越えたうえでのラストシーンのライアン・ゴズリングのほほえみに涙腺決壊した。

デミアン・チャゼル、おそろしい子。
次回作もぜったいみる。

 

 

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LA LA LAND “Audition (The Fools Who Dream)” 対訳

映画”LA LA LAND(『ラ・ラ・ランド』)”の
最後のほうで歌われるこの曲
“Audition (The Fools Who Dream)” が印象的だった。
主人公たち含めて、
皆かろやかに優しい歌声でずっと歌っているのだけど、
これだけは声をはりあげるようにしていたからかもしれない。

歌詞はそんなに悲しいわけでも
必死なものでもない、
でも夢を諦めるか諦めないかの瀬戸際で、
「自由に演じて」と言われて、
光がきらめいて消えるみたいな生き方をした叔母のことを思い出して
彼女の言ったこと、したことを思い出して演じている、
堂々としないと落ちる綱渡りみたいなひりひり感があったからかもしれない。

和訳がみつからないので、
3月に対訳付きサウンドトラックが出るようだけど、
まずはじぶんでやってみます。

_ _ _

My aunt used to live in Paris
I remember, she used to come home and tell us
stories about being abroad and
I remember that she told us she jumped in the river once, barefoot
She smiled…

叔母はパリに住んでいたことがあって
私は、帰って来た彼女が私たちに 海外での暮らしについて、
それと、いちど裸足でセーヌ川に飛び込んだ話をしてくれたことを思い出す
彼女は微笑んで、…

Leapt, without looking
And She tumbled into the Seine!
The water was freezing
she spent a month sneezing
but said she would do it, again

なにも見ずに跳んで
セーヌ川にばしゃんと落ちたの!
水が凄く冷たくて
それからひと月くしゃみが出たけど
でもまたやりたいな、と言った

Here’s to the ones who dream
Foolish as they may seem
Here’s to the hearts that ache
Here’s to the mess we make

夢みる人に乾杯
ばかみたいに見えるかも知れないけれど
痛む心に、
私たちのするめちゃくちゃに乾杯しましょう

She captured a feeling
Sky with no ceiling
Sunset inside a frame

She lives in her liquor
and died with a flicker
I’ll always remember the flame

彼女はその気持ちを心に留めた
限りのない空
額縁におさめた夕暮れ

彼女はお酒と共に生きて、
きらきらと揺らめいて死んでしまった
私はいつもその炎を思い出す

Here’s to the ones who dream
Foolish as they may seem
Here’s to the hearts that ache
Here’s to the mess we make

夢みる人に乾杯
ばかみたいに見えるかも知れないけれど
痛む心に、
私たちのするめちゃくちゃに乾杯しましょう

She told me:
A bit of madness is key
to give us new colors to see
Who knows where it will lead us?
And that’s why they need us,
So bring on the rebels
The ripples from pebbles
The painters, and poets, and plays

彼女はこう言った、
ちょっとの狂気が鍵なの
世界に新しい色を与えてくれる
それからどうなるかなんて誰にわかるっていうの?
そして、それが私たちが必要とされる理由なの
だから反逆者を、
小石で生まれるさざなみを集めましょう
画家を、詩人を、演劇を!

And here’s to the fools who dream
Crazy as they may seem
Here’s to the hearts that break
Here’s to the mess we make

そして夢みるおばかさんたちに乾杯しましょう
気が違っちゃったみたいに見えるかも知れないけれど
張り裂けた心に、
私たちのするめちゃくちゃに乾杯しましょう

I trace it all back to that
Her, and the snow, and the Seine
Smiling through it,
She said she’d do it… Again

全部を辿って思い出してみる
彼女と、雪と、セーヌ川を
微笑みながら、
またやりたいな、と彼女は言った

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Composer: Justin Hurwitz
Lyrics: Benj Pasek and Justin Paul
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