Article
0 comment

泣かない子、ケーセンのくま

次男を含めた一歳半の子の健診が保健所で行われた。
彼はこの世の終わりのような泣き叫びかたをする他の子の声を全く気にしていない上に身長・体重など全ての計測時において完全にリラックスしていて、なんならちょっと微笑んでいた。
彼はなんというか、強い。
要求が通らないときのわーっ!というおたけびは同じ頃の兄よりだいぶん大きいし、予防接種など注射の時も泣かなかったり 泣いても怒り泣きだったりする(注射が終われば泣き止む)。
にこにこしたり一人で遊んだりしている時間ももちろんあるが、主張すべきときにはめちゃめちゃ大きな声で最大限、というのは元来持てる性格なのか兄がいるからこそなのかわからない。兄や他の子が泣いていても全く気にしないし、上に記した注射時の「無礼者め!!!」というかの如き気迫、肝が座った一歳半児なのだ。

そんな彼も、腕やおでこに余ったマスキングテープを貼るとよろこんでどことなく誇らしげにしているのでかわいい。

あと、彼に似ているな、と思う動物はいろいろいるのだけれど(例えばこのヤマアラシ)、

yamaarashi

ずっと前から欲しくはあったけれど”似ているかも”と最近思った途端にもっと欲しくなってしまったくまのぬいぐるみがある。

ksn1

ケーセン社のぬいぐるみだ(トップの写真と似ていませんか)。

ケーセン社のぬいぐるみにはありとあらゆる動物があるのだけれど、特にくま、ブラウンベアだけでもこれだけ種類があり、

kumahp

これの特にソフト(大)がずーっと欲しいながら価格(諭吉三枚)とのこころの戦いをくりひろげている…。ksn2ああ。ああ。購入したらご報告します。

 

Article
0 comment

ひまわりホール・こどもアートフェスティバル2016

名古屋市中区役所からのお便りでチケットの抽選があることを知り、ウェブで応募してみたらみごと当選したので桜通沿いにある損保ジャパン日本興亜ビル内ひまわりホールにて開催されていた”こどもアートフェスティバル2016″で人形劇を観てきました。
運営団体は愛知人形劇センター。栄から帰るときに前を通りがかって気になっていたのでうれしいです。札幌市東区の人形劇場と図書館やまびこ座に連れて行ってもらうのが幼少期とても好きだったので、子どもたちにもそういう場所を探していたところで…(今調べたらやまびこ座がご健在のようでうれしい。なつかしい)。
今回のイベントでは2日間にわたりいろいろな劇団による述べ30作品もの公演がされていたようなのですが、なにぶん1歳児と3歳児なので、2作品が限界かなーと思って絞りました。落語もやっていたようなので、もし毎年噺家さんが来ていてもうすこしふたりとも大きくなったら、お噺聴くのもいいなあ。

ひとつめは人形劇団くりきんとん「モーリーのみつけもの」。いもりのモーリーがみつけものと奮闘するお話が弾き語りで進んでいきます。はげたかが腕をぱたぱたするところとふんころがしのスピーディーなころがしぷりが可愛かった。子らも9割くらい観ていました。

kodomoartfes4 kodomoartfes5 kodomoartfes6

終了後に記念撮影タイムがあった!
抱いたままの自撮りだったので躍動感あるかんじになってしまいました。長男はモーリーと握手。

kodomoartfes2

kodomoartfes3

眺めのよい食堂で休憩をして、ゆうすけ座「はらぺこあおむし」を観ようと思ったのだけど、次男がぐずりだして途中退室!残念ー。
授乳後に1階エントランスで自由観覧だったパネルシアター(紙の人形劇)を観せてみたら二人とも集中していました。あと人形たちの展示スペースがあった。

kodomoartfes1

キャーハカセー!

来年はもうすこし多く長く観られるかな…?
このホールでどんな劇をやっているかたまに調べておこうと思いました。子らはまだ小さいので、こうしてフェスで30分ほどの作品をござの上で観られるのはよい機会でした。

(はじめの画像はfacebookより)

ひまわりホール
名古屋市中区丸の内3-22-21
損保ジャパン日本興亜名古屋ビル19F
(こどもアートフェスは1、17、18Fで開催)

特定非営利活動法人 愛知人形劇センター
http://aichi-puppet.net/

参照:
こどもアートフェスティバル2016 ちらし
(PDF)

 

 

Article
0 comment

絵本を買いました:[おばけがぞろぞろ][100かいだてのいえ]

星ヶ丘三越のザ・リブレットはふたつに分かれていて、5階の子ども用品フロアには子どもの本、その他は7階にある。5階の方にはビスケットやおもちゃ、子どもの喜びそうな文房具などもありそっちのほうが私は見ていて楽しい。

今回は実家にあってお気に入りだった佐々木マキ『おばけがぞろぞろ』と、いわいとしお『100かいだてのいえ』のミニ・ボードブックというのが出ていたので買った。まだまだ次男が本を破ったり齧ったりしがちなので、ボードブックのほうが安心だ。
book1

「おびるべちゃん」「ぞぞまるくん」「おろむかくん」などおばけたちのなまえがかわいい。この蛇みたいなのは「ぞんびえくん」。出現場所も公園の蛇口だとか銅像の鼻の穴だとか、身近な場所なので子にとって臨場感があるはず。長男はよくおばけの話を自分からしているし…と彼に読み聞かせてみたところ、ほんのり怖がりながらも再読要請が数度あり、思惑通り気に入ってもらえたかと!

book2

こちらは100かいだてのいえ、これいきなり最後のページをご紹介しますが、これが全貌で、この前のページまでは見開きに10階ぶんずつの絵があり、それぞれに違う動物が住んでいます。それがすごく細かくてよい。ポーリーポケット/エンジェルポケット、シルバニアファミリーなどのおもちゃがものすごく好きだった!という人におすすめします。(余談ですがマウスマンションという絵本はこれの実写版のようなものでかなり迫力があり、こういう細かい絵が好きな方にはおすすめします。)

book3

このように見開きごと、各階ごとにテーマというか、やっていることが違うんですよ。ずっと見ていられる。…というのを子も感じてくれるかしらん、まだ読み聞かせてはいません。
虫めがねを買ってあげたときにこの本も見せたらちょっと眺めていたけれど虫めがね自体の使い方をちょっとよくわかっていなかったみたい。もうちょこっと先かしらん。

Article
0 comment

長男の骨折

今三歳半の長男は骨折をしたことがある。
今年の3月17日、三歳児健診でのことだった。

メインの検診を終え、最後の栄養士のかたとの面談のため待つように言われ、子どもたち用のすこしふかふかしたコーナーとおむつ替え台のある広いスペースで子を歩かせていた。
私はおむつ台のあたりにいて、もちろん子を見ていた。ふかふかコーナーを仕切っている腰掛けくらいの高さの仕切りを足場にしてその台に登る子も多く、少し危ないなあと思ったのだけれどよその子へいちいち「あぶないよ」を声掛けして下ろしたりはさすがに余計というか、本人の親の責任ではないかと思って何も言わなかった。
でも、わからないけれど、今思えば下ろしてしまったらよかったのかもしれない。

なぜなら、びょーん!とおむつ台の上から飛び降りた子の下敷きに、息子がなってしまったから。息子はのんびりうろうろ歩いておりこちらへ近づくか近づかないかのタイミングで、そちらを見ていたのでまさかその子が突然大幅に飛び降りるとは思わず、どちらかを止めることができなかった。子は仰向きに倒れた。変な場所から突拍子もない動きをする子もいること、考えておかなければならなかった。これが後悔していることのひとつ。

降りてきた方の子も泣いていたしその子が駆けて行った先の外国人のお母さんはわりと遠くにいたので会釈してひとまず子の様子をみていたらその間にふたりともいなくなってしまった。医療費にかんしては名古屋市が負担してくれる制度のおかげで(そして外傷なのでお薬代もなく)無料で完治したけれど、ともかくこの件で、連絡先の交換をするべきときには素早く冷静にできるようにしなくてはと心にきざんだ。あちらの子は大丈夫だったのかも気になるし、事故、とはいえ、息子がどれだけ痛くて不便な思いをしたのか、全くあちらが知らないのは納得がいかないというか、怒り、無念さ、再発を防止してほしいという思いのやり場がないのだ。連絡先を交換しなかった、これが後悔していることのふたつめ。

子は、なかなか泣き止まなかった。右脚を動かしたり、歩くとさらに泣く。酷くひねったのかと思いおんぶで近く(幸い近くにあった)の病院へかかると、「残念ながら、折れていますね」とのことだった。ギプスへ至るまでのレントゲンが怖かったようでめちゃくちゃに泣いたが、固定するとすこし楽になったようだった。
(今のギプスはまず綿を巻き、薬剤を染み込ませてある包帯をその上からきつめに巻いてさらにそこへ水をなじませるとみるみるうちに硬化するのだった。すごい。)
その日彼は帰った途端に電池が切れたように眠ってしまった。

kossetsu

右脚膝下〜足の甲までギプスでかちこちの状態の日々が始まった。
初日は動かすと痛むようで、夜眠るときも寝相で動いてしまう度泣いていたけれど徐々にひいていったようで3日後にはおしり歩きを初めたので驚いた。じっとしているのに飽きたらしい。3週間後にはギプスがすこし小さくなり、リハビリに毎週通いつつ、一ヶ月後には外れた(これは大人の倍以上のスピードだとか。子どもはすごい)。本人は、ギプスで大きく覆われていたころのほうがロボットのようにして歩きやすそうだったが、いつも自分から移動を試みていて偉かった(弟がよちよち歩きで移動していたことも影響していたかも知れない)。そうそう、ギプスそのものについては、彼は(上の写真のポケットにも入っているし先日も書いたけれど)アイアンマンが好きなので「ロボットみたいね」とギプスを格好よく感じていたようだった。

親としては回復のため脚をすこし高くして寝かせることと、濡れないようギプス上下にラップを巻いてから大きなシャワーキャップのようなカバーをかぶせてのお風呂が大変だった、もう使わないと思っていたベビーバスに、はみだしているけど座らせて洗ったり、大人用風呂いすに座らせて脚は逆さにしたバケツに乗せて洗ったりした。まだ暑い季節ではなかったので、汗をかいて困るということはなくて助かった。

ギプスが取れてからしばらくは右脚を守るように変な歩き方をしていたが、それも見つけるたびになるべくなんでもないふうに注意するうちになくなった。念のためほぼ普通に歩けるようになってから、登園再開。4月の最終週だった。

いまでは階段もかけっこもおてのものなので、よかった。
二度とありませんように。
(保健所には安全のための張り紙の強化とおむつ台に子どもたちが簡単にのぼれないようにしていただきました。)

Article
0 comment

こわい絵本 3. (5〜7冊め)

こちらのつづきです。

5.

ねこはひとのような考えと動きをするときがあるし、表情なんかみていると実は私などより賢いのでは、と思いひやりとすることがある。九つのたましいを持つ、と妖怪的に言われている所以じゃないだろうかと密かに思っている。
夫はたぶんきつねにばかされたことがある、という。家から離れたところで道に迷い、見付けたすっとしたきれいな顔立ちの婦警さんに道を訪ねてその通りに行ったところ行けども行けども着かない。全くの反対方向であった、とか。お稲荷さんにご挨拶に行ったら帰りの切符がポケットの中で木の葉に変わっていた、とか。
異界のものを身近に感じる瞬間、自分が安穏と暮らしていた世界がむりやり押し広げられるようでそらおそろしいのと同時にすこしわくわくもする。
この絵本は電車に乗るところは皆人間なのだけれど、山に入り怪しげな駅々に着くとそこで降りるのは同じ服でも全く姿の違う動物や妖怪たち…というつくりだそうで、服を頼りに行きつ戻りつして「この人が…!」と楽しめる、とあり、紹介されていた”四つ辻駅”で妖怪がわんさか下車するシーンには『千と千尋の神隠し』の湯屋のシーンのようなユーモラスさがあり、「異界のものや化けた動物はもしかしたらすぐそこにいるかも」と子らにちょっと思ってもらえそうで気になった絵本です。

6.

これも死を扱った絵本で初版は86年だそうなので、私が知らなかっただけでかなり有名絵本のような気がしてきました…!
私は死を初めて意識したとき、あまりにも家族が死ぬのが怖くて、母にしがみついて泣いた記憶があります。
子どもは死についてなんの知識も心の準備もない。大人だって死についてはわからないことだらけだけれど、なんとか子どもをこわがらせない方法で、でも目をそらさずに見て考えてもらう手助けはしたい。だからそれに役立つようなきっかけが絵本という形であるならば手に入れておきたい。と思います。

7.

絵は酒井駒子さん。私は彼女をworld’s end girlfriendの”The Lie Lay Land”というアルバムのジャケットで知りました。絵本の著書は『よるくま』『金曜日の砂糖ちゃん』など多数。この本は各三枚の絵からなる五つの短編集で、どれもまばたきする間ほどの短い時間に起こることを描きだしていて、そこに添えられた穂村弘さんの言葉はそれぞれに一言だけ。そして五つ目のお話が強烈過ぎて思わず絵本を投げ出したくなる、とあり、気にならざるを得ませんでした。いつか作品展に行きたい画家さんです。

絵本作家の酒井駒子さんの魅力とは。人気の作品やグッズもご紹介します(iemo)

《絵本作家》酒井駒子さんのイラストレーションが素敵すぎる(NAVERまとめ)

 

以上でした!買ったら感想や子らの反応を書いていきたいと考えています。幾冊かは内容的に数年後になりそうだけれど。
(はじめの画像はやまねこ新聞社さんより。)