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千種区の木のおもちゃ専門店・ゆうぼ

[migmemonagoya]

千種区は覚王山にある木のおもちゃ専門店、ゆうぼ です。

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覚王山駅から本山駅方面へ4分ほど。すぐですが日泰寺参道とは反対方向です。
木のおもちゃ専門店、とはいっても、ボードゲームやモビール、ぬいぐるみ、小さな鉄琴やハーモニカなどもあります。

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ぼー◯るんどに似ているけれど、こちらはスタッフさんがもっと優しいというか、丁寧というか、親身になって相談に乗ってくれます。贈り物選びにもおすすめの、良いもの・ちょっとめずらしいものの多いお店です。

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この積木をご覧ください。めちゃくちゃにかわいい。これはドイツ・デュシマ(Dusyma)社が2008年に開発した、半透明のアクリル樹脂でできたLumiブロックシリーズで、私はここで初めて知りました。少し日をおいた琥珀糖にそっくりでおいしそう。うまく写真が取れませんでしたが、白がほんとうにきれいなんです。窓辺になにか作っておいたらいい影ができそう。アナと雪の女王の影響か、色合いか、女の子に人気があるとスタッフの方はおっしゃっていました。
(百町森に木箱入りがありました; 木箱なしだと値段は1/3)

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デュシマ社、私はこのミニどうぶつ積み木のシリーズが大好きで、よく遊んでいたので、自分でも子がおもちゃを食べなくなったら遊ばせてあげたいと思っていたのですが、こんなに素敵な積み木も発売されていたとはー。
(画像は木のおもちゃ.jpより)
これ、木目が残っているところも好きな理由のひとつなのですが、やはりただ塗料をぺっとり塗るのではなくて染め付けの技法でこの透け感が出ているそうです。手触りもすごくよい。いい会社だなあ。

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この日はこちらを買いました。
moluk社のPluïというシリーズの、The Rainballさん黄緑。
↑のサイトか↓の動画を見ていただくと
一発なのですが、沈めてプクプクーと水を入れて任意の向きで水を出したり止めたりする。というおもちゃです。

電池を使わないもの、子どもの想像力を育むものをテーマにどれもちょっと動き出しそうなかたちのおもちゃを作っているスイスの会社で、biliboが有名。

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わーい。
我が家にもおっきい橙色と小さな青と黄緑がいます。
電池を使わない=砂場でもおふろでも遊べる&じゃぶじゃぶ洗える ので、よいです。

ほかにはレジのそばでいつも売られている焼き菓子を買いました。卵不使用のクッキーで、上の子がアレルギーなので見付けたときはうれしかったな。
今では焼き菓子なら食べられることがわかったので卵入りでもよいのだけれど、ざくざくおいしいのでおみやげにいつも買ってしまいます。

gobou

 

ゆうぼ
http://www.yu-bo.jp/
464-0821 名古屋市千種区末盛通1-18
10:00~17:00
月曜定休

 

 

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こわい絵本 3. (5〜7冊め)

こちらのつづきです。

5.

ねこはひとのような考えと動きをするときがあるし、表情なんかみていると実は私などより賢いのでは、と思いひやりとすることがある。九つのたましいを持つ、と妖怪的に言われている所以じゃないだろうかと密かに思っている。
夫はたぶんきつねにばかされたことがある、という。家から離れたところで道に迷い、見付けたすっとしたきれいな顔立ちの婦警さんに道を訪ねてその通りに行ったところ行けども行けども着かない。全くの反対方向であった、とか。お稲荷さんにご挨拶に行ったら帰りの切符がポケットの中で木の葉に変わっていた、とか。
異界のものを身近に感じる瞬間、自分が安穏と暮らしていた世界がむりやり押し広げられるようでそらおそろしいのと同時にすこしわくわくもする。
この絵本は電車に乗るところは皆人間なのだけれど、山に入り怪しげな駅々に着くとそこで降りるのは同じ服でも全く姿の違う動物や妖怪たち…というつくりだそうで、服を頼りに行きつ戻りつして「この人が…!」と楽しめる、とあり、紹介されていた”四つ辻駅”で妖怪がわんさか下車するシーンには『千と千尋の神隠し』の湯屋のシーンのようなユーモラスさがあり、「異界のものや化けた動物はもしかしたらすぐそこにいるかも」と子らにちょっと思ってもらえそうで気になった絵本です。

6.

これも死を扱った絵本で初版は86年だそうなので、私が知らなかっただけでかなり有名絵本のような気がしてきました…!
私は死を初めて意識したとき、あまりにも家族が死ぬのが怖くて、母にしがみついて泣いた記憶があります。
子どもは死についてなんの知識も心の準備もない。大人だって死についてはわからないことだらけだけれど、なんとか子どもをこわがらせない方法で、でも目をそらさずに見て考えてもらう手助けはしたい。だからそれに役立つようなきっかけが絵本という形であるならば手に入れておきたい。と思います。

7.

絵は酒井駒子さん。私は彼女をworld’s end girlfriendの”The Lie Lay Land”というアルバムのジャケットで知りました。絵本の著書は『よるくま』『金曜日の砂糖ちゃん』など多数。この本は各三枚の絵からなる五つの短編集で、どれもまばたきする間ほどの短い時間に起こることを描きだしていて、そこに添えられた穂村弘さんの言葉はそれぞれに一言だけ。そして五つ目のお話が強烈過ぎて思わず絵本を投げ出したくなる、とあり、気にならざるを得ませんでした。いつか作品展に行きたい画家さんです。

絵本作家の酒井駒子さんの魅力とは。人気の作品やグッズもご紹介します(iemo)

《絵本作家》酒井駒子さんのイラストレーションが素敵すぎる(NAVERまとめ)

 

以上でした!買ったら感想や子らの反応を書いていきたいと考えています。幾冊かは内容的に数年後になりそうだけれど。
(はじめの画像はやまねこ新聞社さんより。)

 

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こわい絵本 2. (1〜4冊め)

ムック『こわい絵本』にあった、気になったので本屋で読もう、気に入ったら買おうと思った絵本をメモします。

1.

『稲生物怪録』とは:

当時16歳であった実在の三次藩士、稲生平太郎が寛延2年7月の1ヶ月間に体験したという怪異を、そのまま筆記したと伝えられている。あらすじは、肝試しにより妖怪の怒りをかった平太郎の屋敷にさまざまな化け物が30日間連続出没するが、平太郎はこれをことごとく退け、最後には魔王のひとり山本五郎左衛門から勇気を称えられ木槌を与えられる、というものである。平太郎の子孫は現在も広島市に在住、前述の木槌も国前寺に実在し、『稲生物怪録』の原本も当家に伝えられているとされる。現在は、三次市教育委員会が預かり、歴史民俗資料館にて管理している。(wikipediaより)

というもの。名古屋市博物館で2014年に特別展「福岡市博物館所蔵 幽霊・妖怪画大全集」をみに行った時にこの稲生物怪録の浮世絵があって、日替わりで来る色んな妖怪をさくっと倒したりまっったく気にしなかったり「あっかわいいね」みたいなことを言ったり(確かそんなところがあったと思う)、とにかく平太郎が強くて妖怪が可愛くみえてきて印象に残っていたので、お話としてまとまった絵本があるならぜひ欲しい。

2.

これはちょっとレアになりつつあるようなのですが…
江戸時代の絵師・狩野宗信の「化物絵巻」(九州国立博物館所蔵)を原本に、気配を表現した「さや さや さや」「ぴたん ぴたん」「ひゅっ」「しゅる しゅる」などのオノマトペだけを加えた絵本。つまりイラスト・狩野宗信。という格好いい絵本です。ほしい。ほんの少し音が添えてあるだけで動き出すように感じます、と紹介されていました。

3.

しばらくまえからアヒルさんは、だれかが自分のうしろにいるような気がしていました。
「だれ?どうして、わたしのあとをつけてくるの?」
「うれしい。やっと気がついてくれたのね。わたし、死神なの。」

という見開きが紹介されていました。死神はチューリップの花を後ろ手に持ちチェックのワンピースを着てほほえむ、可愛らしいがいこつ。絵本ではなかなか扱われにくい”死”について潔く切り込んだ絵本とあり、アヒルさんが一体どんな対応をしていくのか読んでみたい、でたぶん買う、と思いました。

4.

こちらの主人公の男の子は、母親を連れ去りに来た死神に飛びかかっていき死神を黒グルミの殻に入れて海に捨ててしまいます。勇ましい。でも、それから何も死ななくなり、この世の流れが止まってしまう。なんとしても死神を探してこの世の流れを取り戻すよう少年に諭したのは母親だった。少年は黒グルミを探しに行く…というスコットランドの民話が元になったお話。”すべてのいのちには終わりがある”と自分の命をかけて教える母親、ものすごく強い…すこし字が多そうなので、1歳と3歳にはまだちょっと早いかもしれない。でも私がまず読みたい絵本です。

あと三冊!つづきます。
(はじめの画像は広島県立歴史民俗資料館のサイトより。平太郎さんではないようです。)

 

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新しめの絵本と盛りだくさんの”一時停止ページ”について

子らのために買う絵本を選ぶとき、まずは自分が小さなころ気に入っていたものから買っていたため、どうも古めのものに偏るので、時折ムックなどが出版されると読んで新しい絵本について調べたりします。もちろん名作絵本、定番絵本などはたっくさんあってそれらも集めきれていないのですが…
(例:「こんとあき」「三びきのやぎのがらがらどん」「ぐりとぐら」「てぶくろ」「とらたとゆき」などなど…)

最近買った絵本のなかに「ノラネコぐんだん パンこうじょう」があります。

これは白泉社の雑誌kodomoeの先8月号に付録で付いていた『ノラネコぐんだん そらをとぶ』が可愛らしくて爆発もあって(?!)私が気に入ったのでいそいそと購入したもの(ふろくは小さい冊子だったので物足りず…”まんまと”感ありますがよし!)。こちらも爆発とごめんなさいの流れがありお決まりのようです。そこまでの盛り上げかたがうまくて、且つ途中に”お話を一時停止してじっくり楽しむこともできるような、ものが沢山描き込まれたページ”(※1)も必ずあり、ここで常に集団行動をしているノラネコぐんだんがばらついておもしろかったりもします。ただ、ノラネコぐんだんはグッズ化もかなりされているようだけれど、上の子は物語を楽しんでいるだけでぐんだんに思い入れはないようす。

※1 例えば『だるまちゃんとかみなりちゃん』の”かみなりまち”のようすや『14ひきのあさごはん』の食卓、『いそがしいよる』でばばばあちゃんが全部外に出してしまった家財道具など、複数のキャラクターやものがページにぎっしりと描いてあり、これはなに?どれがいちばんすき?あっここでこんなことしてるよ!など考えて会話しながらそこに暫く留まることのできるようなページのこと。

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こういうとこです。かわいい。(そして親の食欲がうかがえるページセレクト)

買ってとても良かった、近年出た絵本は

  • “かおノート”で有名なtupera tuperaの『いろいろバス』
  • 『パクシ』や『年をとった鰐』などの短編を手がけた山村浩二による『ながいでしょ りっぱでしょ』
  • うま絵とへた絵のバランスがすばらしい『セーラーとペッカ、町へいく』
  • 湯船に入るときの”じょろろーん!”などワニらしい擬音が沢山で楽しい『わにわにのおふろ』

など。

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『いろいろばす』にも件の一時停止ページがあります。というかここはクライマックスで他のところはもっとバスなど大きいです。読むだけでなく教材的にも使えそうな絵本。

tupera tuperaはいろんな紙を使った切り絵が味わい深くきれいで、『おばけだじょ』も色かたちがパッキリしていて楽しいです。「おばけだじょ」→「おばけだじょ?」→「おばけじゃないじょ」… とシンプルに展開していくのですが、だからこそ朗読の難しさを感じるものでもあります。わにわにはシリーズになっているので他のも集めたいくらい気に入っています。わにのハンドパペットと一緒に私の父が贈ってくれました。

絵本ナビで試し読みできるものもあります。

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子にとってのヒーロー

3歳半の長男は最近ヒーローものが好きで、あんまりジェンダーにとらわれない育児をしようとは思っているのだけどやはり「男の子らしいなあ」と思ってしまう。
私がお姫さまに憧れ始めたのもこのくらいからだったものな…(母のペチコートがつるつるした素材でできていてレースが付いているのが、幼き私にはかなりお姫さま度高くみえたらしく、服の上から履いて幼稚園に行きたがって母は困ったとか)。
彼が好きなのはアイアンマン、バットマン、ウルトラセブン(但し他のウルトラマンとの区別はついていないもよう)、スパイダーマン、あとメカゴジラ。
話したてのころに「ばっとま」と言い、夫さんが子の生まれるずっと前に趣味で買ったバットマンのフィギュアを譲り受け握りしめながら映画を観ていたのをはじめ、時折どのヒーローが好きか訊くと答えてくれるようになった。3歳になりたてのころに彼は骨折をしてしまったのだけど、その診察や(レントゲンをひどく恐がった)ギプスを外すときなど(言わずもがな歯の回転する機械で切るので恐い!)に これも夫さんが持たせてくれたメタコレというシリーズの小さなアイアンマンが心の支えとして役に立った。3歳半のいま、つい先日も渋っているところを「靴下履かないひとはかっこわるいからバットマン嫌いになっちゃうってー」と言うといそいそと履いてくれたので、なんというか、便利…。

ヒーローというと、憧れた男児が暴れまわるというイメージが強かったのだけれど、長男くんにかんしては、もちろん頭の中では物語が展開しているようではあるけれど、ブンドド(ブーン!ドドドド!と小さなおもちゃで戦うような遊びをすることをブンドドするというそうです)が思ったより大人しい。あとポーズを熱心に変えて納得のいくものに調整している時間が長いのもちょっと意外だった。
そして、”格好良くあろう””強くあろう”という気持ちを支えるものとして、(何人かの)ヒーローが心にいるというのはよいものだな、とほんとうに思う。親として便利だと思うとかいうことは差し置いても、純粋にそう思う。