事情があって小さな頃よく病院の待合室にいたので、
3,4歳のころだったか、そこに置いてあったドラえもんで文字を覚えた。
親の趣味(仕事のためもあったかも)で絵本が沢山あったのも影響して
本を読むのが好きな子どもで、幼稚園の学級文庫は読破し、
小学校では図書館に入り浸り借りて帰って家でも読み、
中学校の図書館はいまいちだったので持参したものをずっと読んでいた。自分の区や隣の区の図書館へ電車で出かけた。
母親もそういうタイプだったらしく、遺伝らしい。
母はいまでも毎週のように最寄りの図書館から本を借りてきて読んでいるようだけれど、
私はいま恥ずかしながら読書ペースはだいぶん落ちてしまった。
いまはロベルト・ボラーニョ『2666』が中断されていていけない、かなり分厚いのに。
あとエリック・マコーマック『隠し部屋を査察して』も途中だけれど、
いしいしんじ 『海と山のピアノ』を買って読みたい気持ちが高まっている。
夫は怪談本の収集家で、おもしろそうなものを沢山買い続けているので
怪談本にも読みたいものが沢山ある。
ふたりとも読むのは遅いのに、よく欲しい本をまとめて購入するので、
積ん読の山が高い。老後の心配は全然いらない感じだ。
よく言われていることだろうけれど、読書には
著者の脳内で展開されたお話を文字を通して自分の脳内に自分なりに展開する、
映像をみるのとはまた違うおもしろさがあると思う。
起こり得ないホラーやファンタジーも可能になるし、
数日間の出来事をじっくり描いているものを数日間かけて読めばその出来事を体験したように感じられる。
映像作品も好きだけれど、自分の想像力をフル回転させるのが(疲れるが)心地よい。
子どもたちにもその楽しさや心地よさはぜひ知ってほしいと思っている。
自分が親に読み聞かせをしてもらうのが好きだったので、自分の子にもしてあげたいと思いつつ、
なかなか夜も朝もばたばたしてしまってその時間を作り出せない。
二人とも放っておくと絵本で遊び出し壊してしまうので注意しつつ、もっと読んであげたい。
とくに最近下の子が読み聞かされるおもしろさに気付いて、読ませようと「はい」と言って本を渡してくるので。