長男は発語がちょっと遅めだったけれど、2歳前後になって「ばふー(バス)」だとか「はーい(返事)」だとか言い出したときにはとても嬉しかった。3歳半のいまではかなりちゃんとした会話もできるようになり、「喋り始めないうちが一番かわいい」という意見もあれど(たしかに動物的なかわいさは強い)、独特の言い回しや言い間違いがなんともかわいらしい。それに、”言い聞かせる”ことや”約束する”ことができるようになり、こういってはなんだがやはり便利、である。
次男は半年ほど早めの1歳半ころから「ばっばい(バイバイ)」「どじょ(どうぞ)」など言い始め、最近は猫の鳴きまねをしたり「ぱぱ」と夫のことを呼んだりする。
やはり兄との関わりの中で反復される言葉を先に覚えるだろうから、正直「いやだ!」とか「だめ!」とかから覚えるのかな…と思っていたのだが(日々こぜりあいをしているので)、「行こう」に対して「いこー」と返すのだとか 話しかけに対して「ウーン」と相づちを打つのだとかを最近覚えてまるで兄と会話するかの如く使っているので、良い意味で裏切られたというか、自分がどれだけ子らのことを分かっていないのか思い知らされた。みくびっていて、ごめん。
同じような気持ちに次男が産まれて直ぐの頃にもなったのだった。
長男はずっと両親の注目を浴びてきたわけだし嫉妬して不機嫌にならないわけがないから気をつけないとな、と思っていた。思ってはいたがやはり手のかかる新生児、どうしてもお世話の時間というのは兄よりも多くなってしまうなーという中、(なかなか自分に構わない母に向かって「こっちみてよー」と言ったりもしてはいたけれど)予想していたよりもはるかに兄は弟に優しく、「かわいいねー」と言って頭をなでたりしていたので、私はなんと長男のことをみくびっていたのだろう、考えていたのよりずっと彼は度量が大きいというか、優しいのだな。と嬉しく思った。
と同時にすこしショックを受けたような気持ちだったのは、おそらく、自分はかなりポジティブなほうだと思っていたのになぜかネガティブ寄りの予想をしていたからなのだけど、子育てするにあたってはこのばかポジティブなのを改善して事故など未然に防止しなくてはならないと思っていたところでもあったので、良い傾向である、と言えないこともないかも。
そんなかんじで(どんなかんじでしょう)、ぶじに成長してもらって、はやく上の子とも下の子とももっと会話したいものです。