結婚する前から、私はたまに夫に化粧をしてもらっている。
初めはたしか気まぐれでだったか、色使いがマンネリ化してしまっていたからか、
ふと夫さんにアイメイクをしてもらったら楽しそうと思ってお願いしてみたらとてもうまくて驚いた。
訊けば、もともと人間の形の立体作品の着彩、という仕事をしていたことがあり、
それと要領が同じとのこと。
骨が好きで、ひとの骨格は見ればだいたい分かるので、それを活かしたり
それに合った範囲に色をつければいいので難しくない。とのことだった。
色選びは 手持ちのパレットの色数がかなり限定されたものだったので、
何度かアイメイクを施してもらっているうちに段々と物足りなくなってきた。
メイク動画に現れる、ものすごい色数のパレットが欲しいなあと話していたら、
メイクがご趣味の方からほぼ新古の8×11(!)もの小さな丸が並ぶアイシャドウパレットを戴けるお話があって飛びついた、のと、ニューヨークへ行ったときに薬局で、日本ではなかなかありえない激しい色合いのものを買ってきたので何でもできるようになった。
これ私がやるとひどい勘違いか頭のおかしい感じになってしまうでしょうという色でも、夫がやるとあっ綺麗な色がついているなあ!という感じになって、しかも目が大きく見える。
お出かけの際のアイメイクはお任せになった、だってなにも女性誌で勉強したり等せずとも、
上記の”仕事”と”骨格”の理由で自然と効果の高いアイメイクができる才能を持っているのだもの…!
(多少だけれど自主勉強していなくはなかった私よりも、瞬時に断然上手になった。)
彼が思いついて始めた目頭がピンクで目尻が黄緑のアイメイクはとても気に入って何度かお願いした。
あとは「青系でお願いします」「黄緑から濃緑のグラデでお願いします」
「赤を差し色にしてください」などのリクエストにもスッと応えてくれる、
服の都合上ブラウン系でお願いすることもあるのだけど、
そういうときは「えーっ」とつまらなさそうにする。カラフルなほうが施してて楽しいらしい。
眉も、細くしすぎだよ〜と足して書いてくれたのが、
ほんとうに顔が見違えるほどになったので感動して、以降言われるままに伸ばして、
カットもお願いし、何度も教室をひらいてもらった結果、最近では自眉も伸び
自分でもだいぶんまともに目鼻とのバランスのまあまあとれた眉を描くことができるようになった。
眉も骨格から見るのがポイントなのであった。
語録は:
・小さな筆がほしいな、指がふといからアイシャドウ指じゃ塗りづらくて(買いました!)
・もっと綺麗な色のを買おうよ。くすんだ色ばっかり(買いました!)
・アイラインはこのくらい思い切りひいたほうがいいよ
・(私「今日はピンクでお願いします」→) ピンクだけ?
・もっと発色のよいアイライナーのえんぴつないのかなあ。赤とか
・頬に塗るのは持ってる? (チークのこと。これもはじめから私がやるのの5億倍うまい)
・→縁を丁寧にのばせば自然になるよ(ほんとうに丁寧)
・あっお肌が荒れてる。
・うまくできた!
・はやりのかんじにしてみました。(イガリメイク)
などなど
アイラインはペンシルタイプが好きだそうです。
発色のよい赤ライナーはいまでも探しています。
どうも最近不精をして基礎の化粧を変えていないので、そろそろまた研究しなおしてベースメイクは自分で完璧にしたい…と思っている。なぜなら、先日ついに、
こんどベースメイクからやらせて?きっともうすこしアイシャドウが映えるようにできると思うんだ…と言われたので…
(おそらくクマが消し切れていなかったほか理由が幾つかある)。
肌は汚いの間近で見てもらうのはちょっと恥ずかしいですよね、配偶者のかたでも…
子どもたちは興味深げに観察しているときもあり、
これは将来化粧するほうとされるほうどっちか希望してくるかな…?と話した。
どっちでも楽しそうだなあ。