Article
0 comment

東区の万年筆/文具店・三光堂

[migmemonagoya]

東区は大曽根の文具店、三光堂です。

sankoudou

車で行っちゃいましたが大曽根駅からもほど近いようです。どーん。
創業は昭和3年だそうです。

sankoudou3

この入口を入った瞬間から万年筆が沢山並んでいます。
私は万年筆は初心者なので、またちゃんとしたのを買いたいときに相談しに来たいと思いました。
万年筆の他にもペンケースやインク、ノートも万年筆用品としてたっくさん揃えられているのが印象的なお店です、万年筆が大好きな人が万年筆が大好きな人のためにやっている!というかんじです。

sankoudouink

真ん中に並んでいるのが有名なオリジナルインクです。こんなにお試しさせてくれるなんて優しい。ちっちゃなガラスペンもかわいい。

sankoudounote

ノートも、「どうぞ万年筆でお試しください」と必ず一冊には添えてあって、おそらく自前だったりお店の万年筆でのお客さんの試し書きがありました。Dresscoもひとそろいあって、オニオンスキンが廃盤なのを知ってショック(一冊持っていて、グラシン紙みたいで好きなので)…買い占めたい…
万年筆視点でみた紙製品に触れるのは初めてでしたが、原稿用紙の満寿屋が作ったノート「MONOKAKI(物書き)」GRAPHILO 万年筆ぬらぬら派 一筆箋が気になりました。

今回は、サイトでみて絶対にほしい!と思った名駅ブルーグレーの三光堂オリジナルインクを買いました。8月末の時点では、実店舗には各色在庫ありました。

meiekiBG

かわいいかわいい!やさしい色。これは夫さんがくれたPAEKER45(太さ不明だけどたぶんF??)で書きました。もっと太めのにも入れて使ってみたいな、濃淡がわかりやすい線だと色の柔らかさもよく表れそう。

sankoudoutypewriter

また必ず行きます。

株式会社三光堂
http://www.sankodo-web.co.jp/
名古屋市東区矢田5-1-17
平日:11:00 – 20:00
土・日・祝:10:00 – 20:00
火曜定休

Article
0 comment

千種区の書店・ON READING その2

[migmemonagoya]

千種区の書店、ON READING。こちらの続きです。

絵本やマスキングテープ、登山や猫についての本コーナーもあります。絵葉書を大切に飾るのにすごく良さそうな額縁もありました(写真手前)。

onreading7

こういう店内で使うちょこっとしたものにお店のロゴマークが入っているの、COWBOOKSもそうですけれど、お店への愛を感じるようで好きです。

bought@onreading

bought@onreading2

購入したのはこちら、
[数々の名作絵本を生み出した谷川・和田コンビが50年前に「私家版・限定500部」で人知れず出版していた幻の作品!!]の復刻、と帯にあり、実家にあったおふたりの本が好きだったことを思い出して手にとった
谷川俊太郎・和田誠著『しりとり』(いそっぷ社)と、

guse ars / グセアルス
村橋貴博・岩瀬敬美による2人組のアートプロジェクト。
浜辺に漂着した陶片の柄を再構成することで生み出したパターンをもとに、展示や本の制作、デザインなどを手掛ける。
(ON READING HP News/New Inより)

による絵葉書。こまこましていてかわいいです。
あとは、おたぐちさんのクリアファイル。これは以前(といっても数年前…)手ぬぐいを買ったのですが、このコアラが大好きで、つい…(手ぬぐいも黄緑に白ぬきで とうてもかわいいので近々ご紹介します)。すぐ近くの東山動物園はコアラで有名なので、だからかなーと思いつつ。もったいなくて使えないので幾つか買えばよかった。クリアファイルはいつもそうです。

onreading8

帰ろうとするとかわいいペナントが。このドアはおそらくON READINGさんが2009年に立ち上げた出版レーベルELVIS PRESSに繋がるスタッフ通路かな。

onreading9帰り際にファンキーなメッセージを見つけました。
やはり本は書店に行ってうろうろ、ぱらぱら、することでの出会いが素敵だし大切だなと行くたびに思うお店、
歩いて5分ほどの距離にある絵本の書店”トムの庭”さんと併せての訪問をおすすめするお店です。
※写真は撮影許可をいただいています。

ON READING
http://onreading.jp/
〒464-0807 名古屋市千種区東山通5-19 カメダビル2A
12:00 – 20:00
火曜定休

Article
0 comment

matkaさんのスタンプ

手仕事のギャラリー&マーケット iichicreema
スタンプやアクセサリーをたまに眺めます。
matkaさんという方のスタンプが、
椎名誠の著書にちょこっと添えてある
沢野ひとしのイラストのようなかわいらしさやゆるさがあって、
みるほど好きになってしまいました。

ショップから《差し出す人》をひとつ注文しました。
1469798295672

かわいく包装されていました。

1469806862373

版面はこんなかんじ。

1469807339380

捺すとこうなります。きれいに捺せました。
この白紙部分に「請求書在中」「回覧」「どうぞ」「ありがとう」などいろいろ書けそうです。
できるなら、これが使えるような職場で働きたい…
ともかくも、いぬやバレリーナもかわいかったので、また少しずつ買い足してゆきたいと思う作家さんです。新作も楽しみにしています。

Article
0 comment

ヒエロニムス・ボスのグッズフェア

 

名古屋市美術館ミュージアムショップにて、ボスグッズフェア 開催中!!とのことでしたので、ボス大好き者として飛びついてまいりました。
ヒエロニムス・ボスの没500年記念だそうです。

ボス(1450年頃 – 1516年8月9日)はヨーロッパ各地の王侯貴族たちからの依頼に応じ、多くの作品を制作した。(中略)しかし、ほとんどの作品が16世紀の宗教改革運動での偶像破壊のあおりを受けて紛失し、現在はわずか30点ほどの作品が残されているのみである。(中略)
聖書に基づく寓話を絵にした作品が多いが、同時期の他の初期フランドル派とは一線を画した、シュルレアリスムを思わせるような幻想的で怪異な作風が特徴であり、それぞれの主題や制作意図も謎に満ちている。その作風はピーテル・ブリューゲルを始めとする後世の画家に大きな影響を与えた。(wikipediaより)

とのことですが、とにかく細かくてどこをみてもへんてこで、可愛いようなちょっと怖いような絵を描く、ダヴィンチさんとかと同時期に働いてた方です。

BOSCHcalendar1 これはバースデー・カレンダー、
Bekking & Blitzというオランダの会社が作った曜日表記のないカレンダーで記念日を書きふやしながら毎年使えるもの。バースデー・カレンダーというものを初めて知ったのだけどコンセプトが最高、

BOSCHcalendar2中身も最高。

BOSCHbookmarkしおりも買いました。これも同じ会社が作っている。この会社も没500年を記念していろいろと作っているようです。こっちのしおりも可愛かった。

ncam3(BOSCH)立体物も沢山入荷されていました。
置いてあった 小池寿子著『謎解き ヒエロニムス・ボス』がおもしろそうだったので今度買おうっと。

ncam1 ショップのようす. いまはあいちトリエンナーレがひらかれているのでその関連書籍などが手前においてあります。奥には喫茶室。

ncam2
レジ近くには、先日のミニステンペルが黒いボウルいっぱいに入っています。手前にはツボコン2016のための無地ツボ押しが売られています。普段はモジリアーニ「おさげ髪の少女」のおさげツボ押しがオリジナルグッズとして売られているだけで、無地が店頭に並ぶのはこの時期だけだったかと思います、ツボコンは楽しいので参加をおすすめします。

いつか生でみたいなあ、ボス。スペインに行かなくてはならないのか。来てくれないかなあ。

BOSCHcalendar3

 

 

Article

ブング・ジャム『筆箱採集帳』と阿部了/阿部直美『おべんとうの時間』のよさ

人の持ち物をまじまじみるのは楽しいものだ。
無礼にあたることが多いのであまりそうしないけれど、
きっと他人の家の靴箱、箪笥、本棚、鞄や化粧ポーチの中身などなど、
可能であれば持ち主にインタビューしながら
まじまじみることができたら楽しいだろうなと思う人も多いのではないだろうか。

この中で特に好きなもの、こだわっているものはどれ?
機能性重視、おしゃれ度重視、価格重視?
どこで買ったの? どうやって見つけたの?
など、のんびり根掘り葉掘り訊いてみたい。

おそらく、普段使いのものほどその人が表れるから。
おそらく、自分の知らなかったもの、お店、整理方法、意識などがあり、
どんどん自分が拡張されていくような気がするから。
おそらく、その人と近づけるから。あるいは、色々な想像ができて楽しいから。

(だから他人が撮った写真をみるのも好きだ。
必ず、被写体への気持ち あるいは”写真を撮ること”への気持ちや姿勢がどこかに表れているから)

それで、その”人の持ち物をまじまじ拝見したい!”という気持ちを満たしてくれる本が
家には何冊かある。
特に好きなのが、ブング・ジャム「筆箱採集帳」と阿部了/阿部直美「おべんとうの時間」だ。

前者は、
文房具芸人(と自称されてる)の多胡壁氏さん、文具王の高畑正幸さん、
色物文具専門サイト「イロブン」主宰のきだてたくさんの3名からなる文房具マニアユニット”ブング・ジャム”による、
イラストレーター、専門学生、会社員のかたをはじめ
小学生漢字王、保育士、陰陽師、漆芸家、36やscosのオーナーさんなど、59名(現在65名に増えた増補・新装版が出ているもよう)のさまざまな筆箱を中身ごと覗ける一冊。

写真がまず、持ち主のすがたかたちは一切なしで持ち物のみ、白い背景にいさぎよく配されていてとてもよい。
そこにブングジャムの皆さんからの写真へのコメントやインタビュー内容が少し、あとは中身である文房具のデータが小さく並ぶ。

大切に使われるべくして生まれたものが使い込まれて風格を持つケースは、紳士の道具にはよく見られることだが、ごく普通の日用品が酷使され続けた結果、持つに至った説得力にもまた、前者とは異なる魅力がある。

気取らず、それでいて必要なものが詰まっているこのセンス。実用性だけではない、きらりと光る何かがある。早く使って、と今にも踊り出しそうな筆箱である。

など、インタビューの中に混じるコメントにも文房具に耳を澄ませるような愛情が感じられて、うんうん、と思える文章でよい。

後者は、
夫婦である著者のお二人が日本各地へ取材にゆき、基本的に一般の人たち
(職業や年代はさまざま)39名のお弁当とお話をまとめたもの。
元が全日空の機内誌『翼の王国』に連載されていたものなので、
その人のこちらを向いた全身写真が、右頁。
ほぼ実物大かなという大きさの真正面からのおべんとうの写真が、左頁。
めくると、その人のインタビューと食べているところの写真。
という構造で、どんどん並んでいる。
こちらは発言をまとめた文章になっているので、独り言を読んでいるような気持ちにもなるし、おべんとうの直接の話ではなくその人の暮らし方、作ってくれる人との関係、ほかの好きなおかずの話など、人生をちらりと垣間見るような内容で、
食べているところの写真は皆すこし照れくさそうだったり笑っているところがよい。

どちらも、いつみても、どこから読んでも、おもしろい本だ。