Article
0 comment

こわい絵本 2. (1〜4冊め)

ムック『こわい絵本』にあった、気になったので本屋で読もう、気に入ったら買おうと思った絵本をメモします。

1.

『稲生物怪録』とは:

当時16歳であった実在の三次藩士、稲生平太郎が寛延2年7月の1ヶ月間に体験したという怪異を、そのまま筆記したと伝えられている。あらすじは、肝試しにより妖怪の怒りをかった平太郎の屋敷にさまざまな化け物が30日間連続出没するが、平太郎はこれをことごとく退け、最後には魔王のひとり山本五郎左衛門から勇気を称えられ木槌を与えられる、というものである。平太郎の子孫は現在も広島市に在住、前述の木槌も国前寺に実在し、『稲生物怪録』の原本も当家に伝えられているとされる。現在は、三次市教育委員会が預かり、歴史民俗資料館にて管理している。(wikipediaより)

というもの。名古屋市博物館で2014年に特別展「福岡市博物館所蔵 幽霊・妖怪画大全集」をみに行った時にこの稲生物怪録の浮世絵があって、日替わりで来る色んな妖怪をさくっと倒したりまっったく気にしなかったり「あっかわいいね」みたいなことを言ったり(確かそんなところがあったと思う)、とにかく平太郎が強くて妖怪が可愛くみえてきて印象に残っていたので、お話としてまとまった絵本があるならぜひ欲しい。

2.

これはちょっとレアになりつつあるようなのですが…
江戸時代の絵師・狩野宗信の「化物絵巻」(九州国立博物館所蔵)を原本に、気配を表現した「さや さや さや」「ぴたん ぴたん」「ひゅっ」「しゅる しゅる」などのオノマトペだけを加えた絵本。つまりイラスト・狩野宗信。という格好いい絵本です。ほしい。ほんの少し音が添えてあるだけで動き出すように感じます、と紹介されていました。

3.

しばらくまえからアヒルさんは、だれかが自分のうしろにいるような気がしていました。
「だれ?どうして、わたしのあとをつけてくるの?」
「うれしい。やっと気がついてくれたのね。わたし、死神なの。」

という見開きが紹介されていました。死神はチューリップの花を後ろ手に持ちチェックのワンピースを着てほほえむ、可愛らしいがいこつ。絵本ではなかなか扱われにくい”死”について潔く切り込んだ絵本とあり、アヒルさんが一体どんな対応をしていくのか読んでみたい、でたぶん買う、と思いました。

4.

こちらの主人公の男の子は、母親を連れ去りに来た死神に飛びかかっていき死神を黒グルミの殻に入れて海に捨ててしまいます。勇ましい。でも、それから何も死ななくなり、この世の流れが止まってしまう。なんとしても死神を探してこの世の流れを取り戻すよう少年に諭したのは母親だった。少年は黒グルミを探しに行く…というスコットランドの民話が元になったお話。”すべてのいのちには終わりがある”と自分の命をかけて教える母親、ものすごく強い…すこし字が多そうなので、1歳と3歳にはまだちょっと早いかもしれない。でも私がまず読みたい絵本です。

あと三冊!つづきます。
(はじめの画像は広島県立歴史民俗資料館のサイトより。平太郎さんではないようです。)